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うさみ悠子の徒然。



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最初は江戸川乱歩かと思ったら全然違いました。不思議だけど不思議ではない。
けれど気味が悪いといえば悪いかな…。巷説百物語に出てくる人たちがちょこっと登場していました。
小平次はなんかもうそういう生き方だからしょうがないけれど、
なんだかなぁ、って(笑)

お話とは関係ありませんが、私が持っている『嗤う伊右衛門』て映画バージョンの表紙なんですよね…。本文は変わらないけれど、こっち(↓)の表紙のほうで揃えたかったかも。



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1900年代初頭、明治30年代頃の東北地方にある農村のお話。
語り手の少女を初め、登場人物たちがとてもキラキラしていました。現代ほど便利ではないけれど、品があってとても純粋な瞳をした人たちがたくさん出てきました。終盤の大変な事件も含めて、全部がきれいな「古き良き時代」に思えました。だからこそ最後のほうで主人公が言う「これから」が不透明で不安に思える。そんな気がします。
物語自体はファンタジーです。『光の帝国』に出て来る常野一族が出てきますが前作を読まなくても十分楽しめる作品だと思います。
 

アンゲルゼ二冊目。一気に軍隊色が出てきました。やっぱり須賀さんといえば軍隊ですよねと言いたいです。こんなにも汗と土ぼこりっぽい環境におかれる女の子ってコバルトじゃ異色なんじゃないでしょうか(笑)
そしてどんどん重い設定が追加され、きつめ発言の美少女も登場し、主人公はなんだかたくましくなってきました。これどういうエンディングを迎えるのか……不安ながらも楽しみです。主人公の前髪がまっすぐなのが可愛くて好き(笑)

買ってあったもののようやく最近読み終えました。
こんなにさらっと軍隊のお祭りについて書けるのもコバルト作家は多けれど須賀さんしか居まい、と思ったり(笑) そしてスポーツはサッカーより野球を選ぶあたりもさすがだなと。
あとがきにもありましたが、今作の主人公と、カリエを足して割ればちょうどいいとかなんとか……でもこれくらいの歳の女の子らしい感情を持っていて、多少ネガティブだけどいい子なので嫌いじゃないです。
でも設定は結構重い? 今後が楽しみな一作です。
 

『化物語』で謎めいた書き方をされていた「最悪の春休み」がこの『傷物語』。最初の方に明記されているように物語は誰にとってもバッドエンドで幕を閉じる、と思いがちですがやっぱり落ち着くところに落ち着いたというかなるべくしてなったというか、逆にすべてがグレーゾーンで救われているようなもやっとスカッとしたお話になっていると思います。あとネーミングセンスがすごい(笑)
委員長は人類最悪の善人だ……あんな眼鏡っ子委員長がいたら怖いものなしですよ。いや怖いよ(笑)
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